2019年 07月 26日
"和”を考える3 |
”調和”としての”和”
日本人の暮らしで特徴的なことのひとつに、様々な国の文化や様々な時代の文化から生まれたモノが一つの空間に同居する、ということが挙げられます。
例えば下記の写真。
△設計事務所スタッフ時代に担当した住宅「迷送香」。/雑誌「和モダン・VOL.8」より
大開口の掃き出し窓から遠く富士山を望める2階リビングダイニングの内観。
インテリアであるものは、広葉樹で作られた丸テーブル、椅子、ペンダントライト、観葉植物、壁掛けの絵、革製のソファ、繊細な造りのカウンター収納、壺、などなど。
これらは建て主さんが様々な場所で見つけられたモノたち。
この住宅の設計段階で、これらのモノたちを拝見した上で計画を進めています。
モノのテイストを気にしすぎると偏った内観になり、気にしなさすぎるとチグハグになってしまいます。
そこで大事になってくるのが、調和としての和。
その空間に存在するモノ、人を温かく包み込む意匠。
床はオークフローリング、壁は左官壁、天井は垂木や構造材を現しに。
和風ではないけれど、洋風というわけでもない。”和”の住まい。
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by yoshikenarchi
| 2019-07-26 19:24
| ”和”を考える
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